ママと秘密の赤ちゃんは、冷徹皇帝に溺愛されています
私は嬉しくなってレオンに囁く。

「レオン、早く答えてあげなくちゃ」

レオンははっとしたように我に返り、リラを力強く抱き上げた。

「リラありがとう」

リラは声を立てて笑う。その姿は幸せそうで、私も幸せでいっぱいになる。

こんなに幸せな日が来るとは思わなかった――。


私の選択は間違っていたのかもしれない。だけど後悔はしていない。

だって今こんなに幸福なのだもの。

愛する家族と一緒に居られて、大切な人たちに祝福して貰えて……。

これから大変なこともあるだろうけれど、きっと頑張れる。


みんなが見守る中、祭壇への道をレオンとふたりで進んだ。

神の前で心から誓う。もう二度と離れないと。

「イリス、愛しているよ」

彼の甘く幸せそうな声が耳を擽る。

「私も愛してる」

彼の顔が近づいて来て唇が触れ合った。

それは二度と離れない約束のキスになる。



「イリスの選択」完結

< 141 / 141 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:389

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

失恋したので復讐します
  • 書籍化作品

総文字数/108,494

恋愛(その他)64ページ

表紙を見る
無口な脳外科医の旦那様、心の声(なぜか激甘)が漏れてます!
  • 書籍化作品
表紙を見る
いきなり三つ子パパになったのに、エリート外交官は溺愛も抜かりない!
  • 書籍化作品
表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop