潜入恋愛 ~研修社員は副社長!?~
「最初は失恋して自暴自棄な感じで、自分が真面目だと言われるのが嫌いだって言って泣いてた。二股掛けられて悔しそうだけど仕様がないと言って堪えて。でも、仕事が好きだから頑張ってただけだって、自分を褒めてるのか貶してるのか、よく分からないような雰囲気でいてさ。
…俺、そういう香純が、本当に素直で真面目なんだなって思えたよ。
君は自分のことをやたらと褒めもしないから、厳しい人だなって感じて、だけど頑張ってるなら、それでいいと思えばいいのに自己肯定感が低くてさ。でも、周りのことには人一倍敏感で、俺のことも大事に思ってくれるのが嬉しくて有難かった。
俺はそんな香純に甘えて欲しいと思ったよ。自分が出来ることなら何でも力を尽くすから、どんどん甘えてもらって、楽になって欲しいと感じてた。
…でも、それは香純にとっては負担だったのかな。俺が良かれと思ってしたことは、香純をもっと追い込んでくことに繋がってたのかな。
…だったらごめん。そういうつもりじゃ……なかったんだけど……」