潜入恋愛 ~研修社員は副社長!?~
「一応、立場もあるからわきまえてものを言えと言いました。でも、決心が固くて、絶対に仕事を滞らせない自信がある、と譲りませんでね」
「ほう、余程仕事が捌ける方なんですね」
褒め言葉を言った父はようやく尚行さんの方に目を向け、それに対して彼はバツの悪い表情を見せる。
「いやぁ…そうでもないですけどね」
謙遜する素振りした彼のお父さんは、ビールのグラスを持つと一口飲み、喉を潤してからこんなふうに続けて言った。
「確かにソツのない仕事をする男ではありますけど、なかなかの頑固者で、たまに融通が利かない時もありますよ」
今回は多分、よほど香純さんに会いたかったんでしょうね…と微笑んでくる相手を見つめ、ゴホッと咳き込みだす尚行さん。
私はかぁっと顔が熱くなるのを感じて俯き、持っているハンカチでパタパタと顔を仰ぎたくなった。
「香純、貴女一体、彼に何をしたの?」
そんなに見初められて…と母にギョッとして目を向け、「えっ!?」と声を発する。
自分としては、彼に興味を持たれる様なことをしてきたつもりはなかったし、何かを説明しようにも何もないから弱り果てた。
「ほう、余程仕事が捌ける方なんですね」
褒め言葉を言った父はようやく尚行さんの方に目を向け、それに対して彼はバツの悪い表情を見せる。
「いやぁ…そうでもないですけどね」
謙遜する素振りした彼のお父さんは、ビールのグラスを持つと一口飲み、喉を潤してからこんなふうに続けて言った。
「確かにソツのない仕事をする男ではありますけど、なかなかの頑固者で、たまに融通が利かない時もありますよ」
今回は多分、よほど香純さんに会いたかったんでしょうね…と微笑んでくる相手を見つめ、ゴホッと咳き込みだす尚行さん。
私はかぁっと顔が熱くなるのを感じて俯き、持っているハンカチでパタパタと顔を仰ぎたくなった。
「香純、貴女一体、彼に何をしたの?」
そんなに見初められて…と母にギョッとして目を向け、「えっ!?」と声を発する。
自分としては、彼に興味を持たれる様なことをしてきたつもりはなかったし、何かを説明しようにも何もないから弱り果てた。