潜入恋愛 ~研修社員は副社長!?~
何の日か忘れてる訳じゃないでしょうね、窺ってくる眼差しを見つめ、「忘れてないよ」と一言返事。
それを聞くと母は満足げに「ならいいわ」と呟き、ニコッと微笑みを浮かべて、「来月、娘をお借りしますね」と彼に断った。
「大事な『オムライス記念日』なので」
そう言われると尚行さんは「は?」と目を見開き、焦った私は「早く乗って!」と母を急かせて、閉まりかかるドアの隙間から父に手を振る。
「お父さん、体に気をつけてね」
また会おうね…と声には出さないけれど、父には伝わったみたい。
ニコッととびきり嬉しそうな笑顔を見せて頷き返し、ちらりと彼を見たけど何も言わず、一言「空港へ」と囁いて出発を促した。
去っていくタクシーの背中を見送り、大きな安堵感に包まれる私。
やれやれ…と思いながら溜息を漏らすと隣にいる彼は無言で、何だか疲れきったように肩を落として、目線も下向きでいるから声をかけた。
「尚行さん?」
名前を呼ぶと、虚ろな感じで視線が上がる。
その冴えない表情と顔色に大分お疲れだな…と思い、「大丈夫?」と問いかけ、そっと袖に手を添えた。
それを聞くと母は満足げに「ならいいわ」と呟き、ニコッと微笑みを浮かべて、「来月、娘をお借りしますね」と彼に断った。
「大事な『オムライス記念日』なので」
そう言われると尚行さんは「は?」と目を見開き、焦った私は「早く乗って!」と母を急かせて、閉まりかかるドアの隙間から父に手を振る。
「お父さん、体に気をつけてね」
また会おうね…と声には出さないけれど、父には伝わったみたい。
ニコッととびきり嬉しそうな笑顔を見せて頷き返し、ちらりと彼を見たけど何も言わず、一言「空港へ」と囁いて出発を促した。
去っていくタクシーの背中を見送り、大きな安堵感に包まれる私。
やれやれ…と思いながら溜息を漏らすと隣にいる彼は無言で、何だか疲れきったように肩を落として、目線も下向きでいるから声をかけた。
「尚行さん?」
名前を呼ぶと、虚ろな感じで視線が上がる。
その冴えない表情と顔色に大分お疲れだな…と思い、「大丈夫?」と問いかけ、そっと袖に手を添えた。