潜入恋愛 ~研修社員は副社長!?~
赤のギンガムチェックのそれは、胸元にギャザーが寄っているタイプで、パッと見、胸が大きく強調され、ウエストはキュッと絞られてるせいで体のラインが際立ち、ちょっとセクシー過ぎないか?と問いたくなるような雰囲気だった。



「香純」


手伝う…と思わず声を出して駆け寄り、彼女が結んだ紐を解いて緩めに結び変える。

何事?というような顔つきで俺の行動を見つめていた彼女は、結び変えられた紐を振り返ると顔を上げ、不思議そうに首を捻って瞬きを繰り返した。



「きつく結ぶな。変にイヤラしく見える」


訳を話すと、えっ?と驚いた様に目を見開き、ポッと頬を染めると背中を向け、プイッと体を反転させながら無言で冷蔵庫へと向かう。


ドアを開けると両親のいる場所からは死角になってしまう為、それをチャンスとばかりに近寄り、彼女の髪の毛に触れながら、クシャと指に絡ませ、軽いキスを落とした。


振り返ってくる香純の顔色は真っ赤だ。

俺はそれに満足して、きゅっと抱き締めたくなるのを堪えながら、出された食材を手に、二人でキッチンの流しに並んだ。


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