潜入恋愛 ~研修社員は副社長!?~

「本当は手伝いなんて不要なんだけど…」


どうせレンチンが主だし…と諦めた様な言い方する香純は、マザーズの商品を使い、自分なりのオリジナル料理を作ると言う。


「そう言わずに居させてくれよ」


あの二人と同じ空間に居らされる方が心臓に悪いと感じて、見させて貰ってるだけでいいから…と彼女の側に居座った。


「それも緊張するから遠慮したい気分なんだけど」


ブツブツ言いながら鍋にお湯を沸かし、そこにレトルトのハンバーグを投入する香純。
別の鍋ではデミグラスソースの缶を開けて煮始め、中にミックスベジタブルを混ぜて彩りを添えた。


「なんだか美味そうに見えてきたぞ」


感想を述べると振り返って頬を膨らませる。
自分では一切味付けをしていないのに見た目だけで判断されるのはどうにも嫌だ、という雰囲気で俺を見て、「尚行さんも手伝って」と言いだした。


カットレタスの袋を手渡され、それをガラスの器に移してサラダを作って欲しいと願う。


「レタスだけなのか?」


袋を開けながら問うと、まさか、と香純は答え……。


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