潜入恋愛 ~研修社員は副社長!?~
「まさか、元カレの今カノの介抱をすることになるとは思わなかったけどね」
そう言うと香純は握っていた左腕を放し、くすっと小さく笑みを見せる。
「あの人、きっと今頃、尚行さんの正体が分からずに謎めいてるわね」
さっきの美人に、何処の副社長さんですか?と訊ねてるかもね…と想像する香純は、ところで今の女の人は誰?と訊き返してくる。
「えっ?武田のことか?」
あれは秘書だ…と教えると、ふぅん…と唇を尖らせ「秘書か」と小声で呟く。
「あんな美人が、尚行さんの近くには居るのね」
そう…と囁くと頬を膨らませ、自分とは大分かけ離れた存在のようだ、と思ってるみたいに溜息を吐いた。
「それよりもだな」
ずいっと香純に近付き、その背中を壁にトン…と押し付ける。
そのままの体勢で俺の顔を見上げた彼女は、「何?」と首を傾げ、先の言葉を待つみたいにキョトンとした表情で窺った。
その顔を見ていると、俺は何故だか掻き立てられるような感情が湧き出し、壁に手を付くと更に距離を縮めて香純の顔を食い入るように眺めた。
そう言うと香純は握っていた左腕を放し、くすっと小さく笑みを見せる。
「あの人、きっと今頃、尚行さんの正体が分からずに謎めいてるわね」
さっきの美人に、何処の副社長さんですか?と訊ねてるかもね…と想像する香純は、ところで今の女の人は誰?と訊き返してくる。
「えっ?武田のことか?」
あれは秘書だ…と教えると、ふぅん…と唇を尖らせ「秘書か」と小声で呟く。
「あんな美人が、尚行さんの近くには居るのね」
そう…と囁くと頬を膨らませ、自分とは大分かけ離れた存在のようだ、と思ってるみたいに溜息を吐いた。
「それよりもだな」
ずいっと香純に近付き、その背中を壁にトン…と押し付ける。
そのままの体勢で俺の顔を見上げた彼女は、「何?」と首を傾げ、先の言葉を待つみたいにキョトンとした表情で窺った。
その顔を見ていると、俺は何故だか掻き立てられるような感情が湧き出し、壁に手を付くと更に距離を縮めて香純の顔を食い入るように眺めた。