俺の恋人曰く、幸せな家庭は優しさと思いやりでできている「下」
「小町は妊娠中であまり動くことはできないが、ジャックと仲が良かった。きっといい情報を持っているだろう。アレックスは運動神経がいいから、ジャックと対峙できるかもしれない。フローレンスは変装と演技が得意だから、潜入調査ができるだろう。イワンは力持ちだから、ジャックの潜伏場所に突入する際に、武器を運んでくれるはずだ。そしてリーは凄腕の医者だから、仲間が怪我をしたらすぐに対応してくれる」

全員、役に立つんだ。俺は心の中からもロビンを説得する。

長い緊張と、沈黙。

「……わかった」

ロビンはうつむいたまま、呟く。アレックスたちが、「やったー!」と小さな子供がおもちゃを買ってもらった時のように喜んだ。つられて、俺も少し笑う。笑ったのは、本当に久しぶりだ。

「それじゃあ!クリスタル救出作戦会議、始めるぞ〜!!」

アレックスの一声で、寝室で会議が始まった。
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