刺激を求めていたオレが念願の異世界転生を果たすも、そこはラスボス手前のセーブポイントだった件

転生者:ツバサ

漆黒の扉の先には映画で見たブラックホールの描写の様だった。すでに臭気や景色、なによりも肌に感じる寒気から異界であることは明白だったが、その漆黒の渦巻く空間は全身が拒否反応を示していた。しかし、そう感じるのとは裏腹に引き込まれて止まない。

足を入れると、その漆黒がとぷんと僅かに揺れて、弱いながら抗う術はない力で足を捉えたのが分かった。その引力で全身が漆黒の中へと侵入した。

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