あかいろのしずく
リノリウムの床を無機質な蛍光灯の光が照らします。
僕は言いました。



「ないですよ。ないものは仕方がない」

「......そっか」

「それにクリスマスだって、何をされても分からないのは一緒にいないからでしょう? 今どうしたってどうにもならないじゃないですか」

「うん、そうだね......ごめん」




突きつけられる現実に、純は落ち込んでいきました。



「けどさ」と、僕は言います。
傷つけたいわけじゃなかったんですけどね。






「どうにもならないなら、どうにかしたいですよね」





素直になるのは恥ずかしいから、許してほしい。
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