あかいろのしずく

僕は冷たくなった純の手を右手で持ち上げて、そこに小さな箱を置きました。「なに」と、純が震える声で呟きます。

僕は前を向いたまま「メリークリスマスです」と言いました。純は慌てて箱を自分の顔の目の前に持ってきて、箱をじいっと見ました。



開けてもいい?
僅かに上ずった純の声に「いいよ」と答える時、僕はなんだかくすぐったい気持ちになりました。



僕が隠していたことを見破っていたのか。それとも期待していたけどまさか本当にそうなるなんて思わなかった、ということなのか。


本当に驚いていました、純は。

かじかんだ手で、お宝が入っている宝箱を開けるみたいにわくわくしながら、箱をゆっくりと開ける純を見て、思います。



せっかく用意したものを突っ返されても仕方がないのです。
絶対に君に渡したかった。


さっきのは少し、意地悪だったかもしれないけれど。
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