あかいろのしずく

小さな宝石です。
そこまで高価なものだと純も困るでしょう。





純はうっとりとした表情でそれを見ていました。蛍光灯の光が差し込んで、白い箱の中でもそれは鮮やかな赤色に輝いていました。


これを渡したのにはクリスマスプレゼント、今までの借り、誕生日祝いのため以外にも理由があったのですが、ここではまだ伏せておきましょう。

純にも気づいてもらいたいですし。


あ、別に名前を彫ってあるとかそういうことじゃないですよ?
箱にもなんの仕掛けもしていません。





でも、高校生が宝石なんて欲しがるか微妙だったので、良かったです。大丈夫のようです。気に入ってもらえてよかった。


僕はほっと一息つきます。
そこで、純がゆっくりと箱のふたを閉めました。



「西平先生」
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