あかいろのしずく
実は、今こんなことになっているのに、僕は少し前まで浮かれていました。
コンタクトにしてオシャレもしました。メールが来たからでしょうか? 期待していたんです。最初はプライベートで会えることが楽しみだったのです。
けど、楽しみと思う反面、不安がありました。
目的地に近づくほど、それは大きくなっていきました。
今まで純がミナトから暴力を受けてきたことを考えると、最悪の事態もあり得るのです。
もし純が傷だらけになっていたらどうしよう。
心を病んで泣いていたらどうしよう。
僕はどうしたらいいんだろう。
そんなことばかり考えだして、ふと気づいたら僕は地面を蹴って走っていました。
吐き出した白い息が後ろに流れていきます。
空気が冷たいです。耳も痛いです。