あかいろのしずく
「それで、問題はその先よね」

「オレはどうしたらいいんですか。なんにも知らないんですけど」

「肝心にとばっちりってわけか」



アズマが言い、「ほんとそーですよ」とふてくされた表情でショウトが言い放った。


この時点でショウト以外、誰も同じ「とばっちり」という人がいないということ。



それはつまり、ショウト以外の私達三人(サキは除いてカウントするとする)は、あの女の子について知っていることがあるということだ。


私は直接的な原因は知らないが、あの女の子に関係しているもので少し気になることは知っている。
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