あかいろのしずく
そんなものまでチェックしていたとは。恐るべし。
「オレ達の会話はほとんど聞いてないってことですか!?」
「ああ」
「じゃあ教えてくれても良かったじゃないですか」
ショウトが口を尖らせた。
「自信がなかったんだよ。だから部屋から出て行って少しは様子をみてた」
「だから会話に参加しなかったんですか?」
「いや、それはお前らが空気読まないから流してただけ」
「は!?」
直球。ストレート。恐るべし。
というか頭の回転が速すぎるのではないかと思うのは私だけ?