あかいろのしずく
引っ張られるようにドアの方へ走ると、ドアを開けて勢いよく飛び出した。



天井には監視カメラ。振り返ればカギの閉められなかった大部屋。
カギの潰された窓。玄関には二重のロック。



――私達は完全に踊らされていた。




カギが閉まってドアの開かない部屋があるなら、開いている部屋に行くしかない。窓が使えないならドアをなんとかしようとする。

カギがないなら探せばいい。閉じ込められたのなら自分たちで出ればいい。



いつの間にか残された選択肢はそれしかないと思い込んでいく。
そうやってして私達が、“この家から出ようとすること”。




それ自体が罠だったんだ!
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