あかいろのしずく
ショウトは「普通にトイレですけど」と首を傾げた。
......。
半分記憶が無いのも納得がいく。寝ぼけてたんだろう。なんだかフィルターがかかったみたいにロマンチックな思考になってしまっているな。
あの時はあのまま、ショウトがどこかに行ってしまう気がして不安だった。
「良かった......」
ホッと胸を撫でおろす私。変だけどね。そんなことあるわけないのに、と私は笑う。
ショウトはそっぽを向くと、頭をかいて「はい」とだけ言った。
サユリさんは私達の話についていけてないようだったけど、にこにこしていた。