あかいろのしずく

私より背が小さいし、傍から見れば生意気!とか言われちゃいそうだけど、それでもショウトって男の子なんだな、って思う。


私より背中が大きくて、声も低くて。


当たり前だけど、そうしてこちらを振り向いたときやふとしたとき、その真っすぐな瞳に、自分の意見を持って芯のある人だと感じるんだ。


夜のことも。

年下なのに大人っぽく見えたのは、錯覚じゃない。




「なんです? そんなにオレって変ですか?」




ドアを開けたショウトにどうぞ、と言われ先に部屋を出た。ほう、紳士的だな。嫌いではないぞ。

私はショウトの問いに正直に答えた。


「ううん。かっこいいなあって」
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