あかいろのしずく

震えているショウトに、私はなんて声をかければいいのか分からなかった。
責任、が。重くのしかかっていた。

ショウトは誰か、代わりになる人を探していたんだ。



昨日の夜、トイレに行ったというのは嘘。先生の声を聞く前に言おうとしていたことも、このことだったのかもしれない。



でも、このままだとショウトはアズマに頼まない。
引き受けたいのはやまやまだ。でも。



俯くと足が震えていた。



無理だと、体が抵抗する。ショウトの言うように、ここに残った全員の命を背負う覚悟が、私にはない。


私じゃダメなんだ。私じゃ、どうにもできないんだ。




サユリさんか、サキ。
どちらかになるかもしれない。
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