あかいろのしずく
「お前がここから出るのに抵抗を感じるのは、大きい責任を負うからじゃない。一人で出ることも怖がっているんだろ?
お前はナナカの言葉に揺れた。
一人じゃない。“みんな”で出たかったんだ。
でもこのままだとそれは不可能だ。
誰かが四日後にはいなくなる。
なあ、お前の思う“みんな”には誰が入ってる?
俺は入ってないんじゃないのか?
そうだろ。
本当は任せたい。こんな嫌な奴、責任全部押し付けてやりたい。どこへでも行けばいい。
でもできない。任せるってことは折れるってことだ。
自分が嫌いな奴に折れる。
最悪だな。絶対に嫌だよ、俺も。
それで笑われたら恥ずかしくてたまらねえもんな。