あかいろのしずく

「なんです、この場所はもうバレてたんですか?」




先生が暗闇から顔を覗かせる。

本当にここに部屋があったことさえ驚きなのに、今までここで監視されていたんだと思うとさらにゾッとした。


アズマは先生が現れたにも関わらず、表情一つ変えずに彼に接する。





「バレてるよ。ていうかちょっと付き合え」

「はあ......こっからじゃ暗くてよく見えないんですけど。カメラに映ってたのはナナカさんですよね。どうかしましたか」






来た......!



アズマの言っていた通り、とりあえず体調が悪い感じで振るまおう。そう思い拳を握ると、心臓の鼓動を手のひらに感じた。






ドクン、


ドクン、


ドクン。

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