あかいろのしずく


「俺彼女できた!」





まさかそんなすぐにできるなんて思わなかったから、俺はそれを満面の笑みで聞かされても、高口が嘘をついているんだと思った。たまに俺はこうやって、人間不信になった。


それで「ふうん」と言ったら、信じていないことを見抜かれて、何故かその日の昼に中庭で紹介された。





「純ちゃんです!」





純、というらしい。髪がさらさらで目もパッチリしていて、可愛らしい女の子だった。学年は一つ下らしかった。


純は高口に紹介されて照れていた。俺は普通に反応に困った。




どうして付き合うことになったのか聞いたら、なんということだろう。高口の一目惚れらしかった。


俺が他学年がどうとか言ったから、高口は夏休み中に様子を見ていたらしい。それでたまたま校内をすれ違った時、一目惚れしてそのまま告白、と。


なかなか大胆だが、それで成功したのだからまたすごい。
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