あかいろのしずく
高口は純を紹介するのに、自分まで照れた表情をしていた。
「純です、どうも! ミナト先輩のお友達ですね?」
ミナト、というのは高口の下の名前だ。
そういえば、二学期から俺も下の名前で呼ぶようになったし、これからはここでも高口をミナトと呼ぶことにしよう。
俺は戸惑いながら返す。
「あ、うん......ハイ」
「かっこいいですね! ミナト先輩より背高いし。かっこいいかも!」
俺を見て目を輝かせた純の頭を、「こいつ」とミナトが笑いながら軽く小突く。
純もミナトも笑っていた。幸せそうだな、と素直に思った。