あかいろのしずく






それからミナトは、ほとんどのクラスメイトと関わりを切った。
クラスにはいつも俯いて、孤立している彼の姿があった。


俺はそれでも話しかけたけど、いつも返事はなかった。




どうしてDVなんかするんだ、これじゃ純があんまりだ。そう思ったけど、直接そんなことは言えなかった。


ミナトはそんなことをする奴には見えなかった。どこからどうなって、こんなことになったんだろう。今の今まで黙っておいて、噂が流れて周りから疎外されて。





自業自得なのかもしれないけど、俺にはそうは思えなかった。


ミナトは三年生になってから、毎日放課後はいつも塾の時間ギリギリまで残って、ずっと廊下や教室で勉強していた。

以前なら誰かと勉強していたのに、もう隣には誰もいなかった。
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