あかいろのしずく
純はその後、相談室に行くと言った。俺はさっきのプレゼントの中身がなんなのか気になったので、それだけ聞いて帰ろうとした。
「マフラー」
純が答えた。
「手編みのね、マフラーです。ミナト先輩、推薦狙ってるんだって言ってたから。受験早いなら、あれも渡すのは早い方がいいと思って」
思わず「季節外れ」と言いそうだった、危ない。
けど、推薦。推薦入試か。
「そうなのか?」
「まあ、そうですけど。知らなかったんですか?」
初耳だった。どうりでずっと勉強していたわけだ。
俺は純と別れてから、もう一本カフェオレを買った。その日はいつもより長く学校に残って勉強して、家に帰った。