あかいろのしずく

「そろそろなんです。準備しやなあかんと思って」



サキは笑顔でそう答えた。


その言葉の意味が分からないまま、私はとりあえず頷いた。
横になると、体が床に溶けていくような気がした。その時の感覚といったら重くて怠くて、指も動かせそうになかった。


そうだ、溶けていくといえば、今日は沢山雪が降った。
すりガラスの向こうが白く濁るぐらいの猛吹雪だった。今はもう止みつつある。



アズマとショウトは、元気だろうか?

ショウトは監視の目があって動けないかも。アズマは体が心配だ。結局あの後、診療所でちゃんとした治療を受けたんだろうか。回復しているといいな。
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