あかいろのしずく

アズマも一緒に逃げるんじゃなかったの?
話って、なんなの。


心臓が早鐘を打つ。もしアズマが何かしようとしたらどうするの。
先生と戦うとか変なこと考えてないよね? 本当に話し合うだけなんだよね? 

ちゃんと、無事なんだよね?



聞きたいことがありすぎる。理解が追い付かない、どうしよう。
私がパニックになっていると、サユリさんが私の肩に手を置いた。それからゆっくりと、なだめるように言った。



「あのね、ナナカちゃん。私達は今逃げないといけないの。アズマのことは気にしないでいいのよ」

「なんで、ですか。だっておかしいです。ショウトくんはちゃんとここにいるのに!」
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