あかいろのしずく
アズマは大丈夫なの? どこにいるの?
私がわざわざ声に出して言わなくても察しただろう。だって、ここには四人しかいない。あの建物で短い間だったけど、五人で一緒に過ごしたのに、アズマだけがいない。
忘れてしまったなんて言わないよね?
するとショウトは、私の目を見て言い放つ。
「センセーのところです」
「え......?」
心臓が、どくんと大きく跳ねる。
「あいつ、話があるらしいんで。残るんですって」
「話って、なによ」
「オレは知りません」
「なんで!?」
吐き出した白い息が空に溶けていく。
なんでって言われても。そう言ってショウトは困ったように頭をかいた。
サユリさんもサキもさっきから何も言わない。
どうして? 訳が分からない。