あかいろのしずく
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建物の前に着くと、割られた二階の窓に梯子がかかっていた。
ショウト達が割ったんだ。運がいい。
車であらかじめ低くしておいて、そこから梯子を使い家の中に入る。なかなか賢いことを考えるものだ。高さもあまりないから安全だ。
これなら後は雪に気をつければ、と、そんなことを考えていたらショウトが声をかけてきた。
「大丈夫ですか?」
「え......?」
「顔色悪いですよ」
完治するような病気じゃないのはもともと分かっていた。
けれど、その症状が和らいだとしても俺には問題があった。体力である。
まあ、帰宅部なんてこんなものだろう。