あかいろのしずく
ショウトは顔を逸らした後、はあ、と深いため息をついた。
「やればいいんでしょ、やりますよ」
キレ気味に言っているが案外あっさり折れるもんだな。
「頼んだぞ」
「ハイハイ」
俺が拳を突き出すと、ショウトはそれに自分の拳を合わせた。「恥ずいですよ」顔を真っ赤にして笑うショウト。そうだなと言って俺も笑った。
先にショウトが梯子を上り、俺は後から上った。
部屋には誰もいなかった。壊されているのは窓だけだと思っていたが、コンピューターの類まで破壊されていた。
床は雪がしみ込んで濡れている。予想通り、屋根裏部屋はもう誰も使っていないようだった。