あかいろのしずく

木の影になっている部分も日の指している部分も、同じくらい温かかったです。心地いい温度です。目を閉じれば立ったまま眠りにつけそうだと思いました。

一歩ずつ進んでいって、ようやく明るい場所が見えてきました。木々の幹の隙間から、光が漏れていました。泉の水が見えました。僕は少し速足になります。


そうして小道を抜けた先には、あの男の子が言っていた通り、泉がありました。





周りはまたあの白い花で囲まれていました。そしてその中に、一人ちょこんと座っている少女がいました。

白いワンピースではありませんでした。花冠もつけていません。さっき会った女性とはまるで違う柔らかい雰囲気でした。
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