あかいろのしずく
ジェンガもしような。
いっぱいいっぱい遊ぼうな。
手を繋いだり、抱きしめたり、たまに照れながらキスしたり。
うん、そうだな。それがいい。
死ぬときは絶対、そばにいよう。
純の目の前に来て、笑い泣きしている純を見下ろす。目が合うと、純はニッと元気に笑って見せた。
小道を抜けた先に広がるのは、誰よりも大好きなひとが、心を込めて作ってくれた場所。そうだよ、純があの時言ったんだ。忘れていたけど。
『結婚式は天国でしよう』
『絶対に式はやめないつもり?』
『やめるわけないじゃん。大好きだってば』