広瀬くんは、いっぱい食べる私が好き
広瀬くんの顔が少し悪戯っぽくて、でも優しげで、…まぶしい。
広瀬くんもいいひとだね。そんな言葉が浮かぶけど口からはでてこない。
長森くんより広瀬くんと話すことの方が多いのに。
どうしてかな。
話せば話すほど、広瀬くんとはうまくおしゃべりできなくなっている気がするよ。
「……修学旅行の班、どうして広瀬くんが声をかけてくれたのかなーって不思議だったんだー」
「そう?」
「長森くんのためだったんだねー」
言いながら、ちょっぴり胸の中が寒くなる。
私、……なにを傷ついているのだろう。
「それは違うよ」
「え?」
「確かに長森は小泉さんと一緒のグループがいいって言ったけど……僕が日下部さんに声をかけたのはそれだけが理由じゃない」
「……」
「僕が日下部さんと同じ班になりたかったんだ」
「それって……」
「日下部さんと一緒だと楽しそうだから」
「だってさ……」と、広瀬くんは優しく目を細めて話を続けた。
「だってさ、京都も大阪も色々な名物料理があるからね!一緒に食べられたらいいね」
うん。さすが広瀬くん。ぶれない。
だけど、…なんだかそれが嬉しい。
広瀬くんもいいひとだね。そんな言葉が浮かぶけど口からはでてこない。
長森くんより広瀬くんと話すことの方が多いのに。
どうしてかな。
話せば話すほど、広瀬くんとはうまくおしゃべりできなくなっている気がするよ。
「……修学旅行の班、どうして広瀬くんが声をかけてくれたのかなーって不思議だったんだー」
「そう?」
「長森くんのためだったんだねー」
言いながら、ちょっぴり胸の中が寒くなる。
私、……なにを傷ついているのだろう。
「それは違うよ」
「え?」
「確かに長森は小泉さんと一緒のグループがいいって言ったけど……僕が日下部さんに声をかけたのはそれだけが理由じゃない」
「……」
「僕が日下部さんと同じ班になりたかったんだ」
「それって……」
「日下部さんと一緒だと楽しそうだから」
「だってさ……」と、広瀬くんは優しく目を細めて話を続けた。
「だってさ、京都も大阪も色々な名物料理があるからね!一緒に食べられたらいいね」
うん。さすが広瀬くん。ぶれない。
だけど、…なんだかそれが嬉しい。