仮想現実の世界から理想の女が現れた時
「石原は却下。
お前、絶対、瀬名を食う気だろ。」

俺は思わず笑みをこぼす。

「ええ!?
そんな事、ちょっとしか思ってませんよ。」

石原も笑う。

「ちょっと、思ってるんじゃん。」

加藤が突っ込む。

「瀬名、お前が決めろ。
俺と田中、どっちと帰る?」

俺は暁里に振った。

「はい!
私は、優しい"鬼"さんと帰ります!」

暁里がそう言うと、田中はつまらなそうに握った手を離した。

「じゃ、お疲れ。
明日も仕事だから、お前らもほどほどにして
帰れよ。」

俺は、全員分の飲み代を清算して、暁里を連れて店を出た。

< 121 / 227 >

この作品をシェア

pagetop