仮想現実の世界から理想の女が現れた時
「暁里、今、何してる?」

『今から、スーパーにお買い物に行こうと
してました。』

「そうか。
飯でもどうかな…と思ったんだけど。」

『!
行きます!』

「くくっ
返事、早いな。」

『だって…』

「ん?」

『部長に会いたいな…って思ってたところ
だったから。』

っっ!!

「暁里、かわいすぎ。
電話じゃ、暁里を抱きしめられないじゃん。
すぐに行くから、待ってて。」

『はい。』

暁里の一言で、胸を鷲掴みにされた気分。

今すぐに会いたくて仕方ない。

俺は、車の鍵を引っ掴んで、部屋を出た。

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