仮想現実の世界から理想の女が現れた時
「暁里の妹の旭(あさひ)です。
よろしくお願いします。」

「同じく妹の晴(はる)です。
よろしくお願いします。」

2人ともぺこりと頭を下げた。

「佐久間さん、お姉ちゃんなんかのどこが
良かったんですか?
佐久間さんなら、もっといい人いっぱいいる
でしょう?」

左側の旭(あさひ)ちゃんが尋ねる。

お姉ちゃんなんかって…

なんとなく暁里が嫌がった理由が分かった気がする。

俺は、暁里をちらりと見て、

「全部。
俺にはなくてはならない人です。
暁里以上の人なんて、存在しませんよ。」

と答えた。

「キャー!!!」

妹たちが絶叫するのと同時に、暁里は真っ赤になって俯く。

「お姉ちゃん、すごい人と付き合ってるね。
こんな事言ってくれる人、他にいないよ。」

旭(あさひ)ちゃんが興奮気味に言う。

暁里は恥ずかしそうに俯いたままだ。

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