仮想現実の世界から理想の女が現れた時
部屋に入ると、俺は暁里を思いっきり抱きしめ、キスをする。

「ん、どうしたの?」

暁里が不思議そうな顔で見上げる。

「今日1日、暁里がかわいすぎるから、ずっと
こうしたかった…」

俺はそのまま暁里をベッドに押し倒すと、柔らかで滑らかな暁里の肌に手を滑らせる。

暁里は抗うこともなく、俺の首に手を伸ばした。

「悠貴さん、好き…」

暁里の一言で、俺の心は鷲掴みにされる。

「暁里、愛してる…」

俺は暁里の体の隅々まで愛を伝える。

いくら愛しても愛したりないと思うのは、俺が変なんだろうか。

ついこの間まで、女なんて全く興味なかったし、むしろ辟易としてたはずなのに。

それだけ、暁里は俺の中で特別ってことなんだろうな。





20時。

俺は、暁里を送り届ける。

「遅くまで連れ回して申し訳ありません。」

俺はお母さんに頭を下げた。

本当は今日ももっと早くに帰すつもりだったのに。

「いいんですよ。もう子供じゃないんです
から。
普段は残業でもっと遅いんでしょ?」

とお母さんは微笑んでくれた。

「17日の夜中に迎えに来ます。
よろしくお願いします。」

俺はそう伝えて、瀬名家を後にする。



はぁ…

暁里は、なんであんなにかわいいんだ?

仕事中は、もっと抑えられてたはずなんだが、休暇モードの暁里は、仕事中よりかわいくて困る。

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