仮想現実の世界から理想の女が現れた時
午前10半過ぎ。

目覚めた俺は、隣に眠る暁里を眺める。

無防備に微笑む暁里は、どんな夢を見てるんだろう。


まもなく11時という頃、暁里が目を覚ました。

「おはよ。」

俺が声を掛けると、

「おはようございます。」

と寝ぼけ眼で答える。

俺は暁里の額にちゅっとキスをした。

「暁里、かわいい。」

「悠貴さんの方が運転で疲れてるのに、
なんでそんなに元気なんですか?」

暁里は眠い目をこすりながら尋ねる。

「そりゃあ、ここに元気の素があるから。」

俺は暁里の頭を撫でる。



俺たちは、そのまま日曜の夜まで、イチャイチャ、まったりと過ごし、月曜の仕事に向けて、暁里の部屋に送っていった。




ずっと一緒にいたから、帰りの車の助手席に暁里がいないのが、変な気がする。

部屋に戻っても、つい暁里を探してしまう。

これは、重症かも。

やっぱり、暁里の誕生日プレゼントは指輪にしよう。

一生、暁里は俺のものだっていう証。

と同時に、俺は暁里のものだっていう証。

暁里は貰ってくれるだろうか。

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