仮想現実の世界から理想の女が現れた時
俺は、軽い気持ちで返信する。

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はい。
俺も子供の頃、ロープウェイに乗ってリスと遊びに行きました。
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日曜の昼下がり。
すぐに返信が入る。

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懐かしい景色をありがとうございました。
これで、明日から一週間、元気に頑張れそうな気がしてきました。
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懐かしいって事は、今は岐阜には住んでないって事か。

にしても、こんな写真1枚で一週間頑張れるって…

なんだか微笑ましくて、俺は自然と頬が緩むのを感じた。

それから彼女は、俺がSNSを更新するたびにコメントをくれるようになった。

いつも丁寧で穏やかな口調のコメント。

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