仮想現実の世界から理想の女が現れた時
SNSでは、相手の顔も見えなければ、年齢も肩書きも分からない。

だから俺は、どんな相手にもある程度の敬語を使い、コメントのやり取りをする。

だけど、中には、初対面(っていうのか?)でも平気でタメ語で話したり、更には呼び捨てにしたりする奴もいる。

ま、俺はそんな奴は無視するけど。

あ、ちなみに俺のアカウント名は、『クマ』。

本名は、佐久間 悠貴(さくま ゆうき)。

子供の頃、『さくま』という苗字から『クマ』と呼ばれていたので、アカウント名にそのまま使う事にした。

『クマくん』『クマちゃん』『クマ』
いろんな呼ばれ方をする中で、彼女は『クマさん』と呼ぶ。

ちゃんと敬語を使ってるのに、壁を感じさせない人懐っこさを感じさせる優しいコメント。

俺は、そんな彼女が気になり、俺からも彼女のSNSを訪れるようになった。

ダイアリーと呼ばれるこのSNS。

日々の日記のような事を綴る人が多い。

彼女もそんな1人だった。

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