仮想現実の世界から理想の女が現れた時
帰宅後、俺はSNSを開く。

*・゜゚・*:.。..。.:*・・*:.。. .。.:*・゜゚・*
7月21日(土)

好きな人ができました。
今日、初めて、好きな人と出掛けました。
彼女はデートだとは思っていませんが、それでもとても楽しかったです。
でも、俺は彼女に隠し事をしています。
それがちょっと心苦しいのですが、まだ打ち明ける時期ではないと思っています。
いつかこの想いと共に打ち明けられたらいいな…と思います。
*・゜゚・*:.。..。.:*・・*:.。. .。.:*・゜゚・*

俺は今日、自覚した思いを文字に起こす。

ちょこさんに俺がクマだってばれないよう、浅草の写真ではなく、何気なく撮った飛行機雲の写真を添えた。


久しぶりの高鳴る思いを抱え、疲れているはずなのに、なかなか寝付けなかった。


・:*:・:・:・:*:・


翌朝、俺は、目が覚めるなり、枕元のスマホを手に取る。

ちょこさんは、絶対に昨日のことをアップしてるはず。

ちょこさんが俺とのデート(?)をどう思ったのか知りたくて、ちょこさんのダイアリーを開いた。
< 63 / 227 >

この作品をシェア

pagetop