君の匂いを抱いて祈った。―「君が幸せでありますように」―

　それは全て保と明弘からで。

　
　それもその筈だ。

　だって、今はもう３時半に近い時刻だったのだから。


「マジごめん！今起きた！
　準備出来次第、すぐそっち向かうから」


　リダイアル機能を使って、保に電話をかける。

　一発で保へとは繋いでくれなかったから、俺はとりあえず、留守電にメッセージを残して、ベットから飛び降りた。