君の匂いを抱いて祈った。―「君が幸せでありますように」―

「ほら、そう!なにぼーとしてんだよ。行こうぜ」

「ごめんごめん、一瞬意識飛ばしてたわ。で、何?マック寄るんだって?」

「うん!早く行こうよ、創!俺もう腹ペコなんだよ」


 呆れた顔をした茜とタケが、教室の入り口からおれを見ていた。謝りながら、2人に近づく。


 茜の笑顔が、おれは何よりも好きだったん、だ。



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