君の匂いを抱いて祈った。―「君が幸せでありますように」―


「茜」



 茜―――、俺なら、茜を守ってあげるよ?ずっと、ずっと、傍に居て、大切にしてあげられるよ?




 その言葉を、俺は伝えることは、出来なかった。

 伝えられるようになったのは、まだだいぶ先の話だ。
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