君の匂いを抱いて祈った。―「君が幸せでありますように」―
Side S 【悔恨】
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「茜、タケが今度、Parksでライブするって言ってた。
見に行く?」
そう言って、おれは茜の前の席に腰を降ろした。
次の数学で当たる問題と、必死で格闘していたらしい茜は、おれのその言葉に、教師受けの悪い、黄色い頭を持ち上げて、満面の笑顔で頷いてみせた。
「行くに決まってんじゃん!
タケずっと、あそこでしたいって言ってたもんなぁ!
めちゃくちゃ楽しみ!!」
ニコニコの笑顔の茜に、思わずおれは自分の頬が緩むのを自覚した。
「茜、タケが今度、Parksでライブするって言ってた。
見に行く?」
そう言って、おれは茜の前の席に腰を降ろした。
次の数学で当たる問題と、必死で格闘していたらしい茜は、おれのその言葉に、教師受けの悪い、黄色い頭を持ち上げて、満面の笑顔で頷いてみせた。
「行くに決まってんじゃん!
タケずっと、あそこでしたいって言ってたもんなぁ!
めちゃくちゃ楽しみ!!」
ニコニコの笑顔の茜に、思わずおれは自分の頬が緩むのを自覚した。