約束のエンゲージリング
彼女達が話している〝イケメン〟が誰の事かなんてすぐに分かってしまう。
パンフレットを眺めている姿も様になる彼。
浴衣効果で彼のモテ度も二割増しだ。
浴衣を着た女性達は可愛らしく頬を染めてチラチラと彼に視線を送っている。
彼を待たせてこれ以上イライラさせるのも嫌だし、彼が見世物になるもの嫌で急いでお土産を物色した。
孝兄と沙羅姉、それと由羅ちゃんと生まれてくるお腹の赤ちゃんに。
それぞれ選んでカゴに入れる。
あとは部屋で何か飲むものも買っておうと辺りを物色すると丁度目に付いたのは日本酒。
この地域は日本酒が有名で近くに酒蔵が沢山ある。
そのせいか飲み比べができるようにミニボトルがズラリと並んでいる。
「こういう機会だし、飲み比べもいいかも。1番美味しかったのを孝兄のお土産に追加しよ。それに飲み過ぎても次の日も仕事じゃないし、少しくらい酔っても大丈夫かな。」
独り言を呟いて、並んでいる日本酒のミニボトルを手当たり次第カゴにいれた。
満足してレジに向かおうと振り返るとドンと何かにぶつかった。
顔を上げると男性の体に体当たりしていて、慌てて声を掛ける。
「あ、すみませんっ、、!」