約束のエンゲージリング
「いいえ、、っと凄い量の日本酒だね。もしかして飲み比べとかするの?」
ぶつかった男性は少し彼に雰囲気が似ていた。
大量に日本酒が入ったカゴの中を見て、可笑しそうにクスクスと笑った。
どうやら酒好きの女と思われてしまったようで、恥ずかしくなり顔が赤くなる。
「いえ、これはっそのっ、、兄にお土産を買うための味見といいますかっ、、。」
「お兄さんのお土産?でも日本酒って男女で結構好みが違ったりするもんだよ。良かったら俺が付き合ってあげようか?」
「えっ、、いえいえ大丈夫ですっ、、!でも日本酒って男女で好みが違うんですね。初めて知りました。わざわざ教えて下さってありがとうございます!」
ぺこりと頭を下げてその場を去ろうとすると男性の知り合いが集まってきてしまった。
複数の男性に囲まれるのはあれ以来、少しトラウマになっていて後ずさりしてしまう。
「ナンパ失敗ですか〜?部長でも失敗するだ。それにしても君、かわいいね〜。浴衣姿がまたそそるね。何処から来たの?うちの社員の子じゃないよね?」
「こんな可愛い子居たら社員旅行ももっと楽しかっただろうけどなぁ。」
「やめなさい。その子怖がってるだろ。」