約束のエンゲージリング
「まぁ確かに今思えば、店を閉めてまで駆けつけてたのは凄い千佳に愛情を感じるよね。あの時は本当に千佳を妹のように思ってるからだって思ってたけど。孝の言う通り、確かに思い返して見ればマサくんの千佳への接し方はまるで愛しい女の子にするみたいだったよ。幼い千佳には分からなかったかもしれないけど、今なら分かるんじゃない?」
よしよしと慰めるように頭を撫でてくれる沙羅姉の問いかけに素直に頷いた。
「、、千佳が不安に思う気持ちはわかるよ。だって何年も恋愛から遠ざかったきた、、しかもつい最近告白して自分を振った意中の男性が急に振り向いてくれるなんてどうしたらいいのか分からないよね。、、前の恋人の事もあるし。」
優しく抱きしめてくれる沙羅姉が核心的な事をついてきてつい、身体に力が入る。
それに気づいた沙羅姉が更に抱きしめていた力を強める。
「でもあの彼女の事はあくまでも〝過去の恋〟。あんなに頑なだったマサくんの心を溶かしたのは間違いなく〝千佳〟なんだからもっと自信持って。比べちゃだめだよ!!千佳には千佳にしかない魅力が沢山あるのをお姉ちゃんは知ってるよ?、、ね?」
身体を離し、目が合った沙羅姉はとっても優しく微笑んでいてそれを見て涙を拭って力強く頷いた。