約束のエンゲージリング
受け止めてくれた彼を見上げると優しく目を細めていてその仕草に鼓動が高鳴る。
彼が長い間、特別に思ってくれていたんだと自覚してしまうと彼を直視できなくて目をそらしながら小さく呟く。
「ご、ごめんなさい。、、ありがと。」
『うん。千佳が無事ならいいんだよ。』
抱きとめてくれた手が伸びて来て今度は頬を優しく撫でられる。
そのせいで更に赤面する。
「あー!!千佳ちゃんとマサくんラブラブだぁ〜!!!」
「こら由羅!茶化さないの。お邪魔みたいだから早く帰るよー。後は2人でごゆっくりね。」
その言葉に緩んでいた顔を引き締める。
そしてニヤニヤと笑う沙羅姉と由羅ちゃん、それから運転席にいる孝兄に深く頭を下げた。
「何から何まで本当にありがとう。皆んなのお陰で無事、引っ越しができました。前のアパートと比べると少し距離ができちゃったけど、それでも全然徒歩で行ける場所だし、今まで通りガンガンお邪魔させて下さい。今日は本当にありがとうございました!」
兄は私の言葉に手を挙げただけだったが、後部座席座っていた沙羅姉と由羅ちゃんが窓から笑顔で手を振ってくれた。
そんな3人を乗せた車を彼と2人で見送った。