約束のエンゲージリング
『勿論だよ。行っておいで?』
「ありがと。マサさんも疲れてるだろうから急いで浴びてくるから、もう少し寛いでてねっ!」
『そんなに急がなくても大丈夫だよ。』
優しい言葉を掛けてくれる彼に背を向け、急いで浴室へと向かった。
服を脱ぎ捨て頭から熱いシャワーを浴びる。
すると眠気が一気になくなり、ホッとする。
隅々まで綺麗に身体を洗いシャワーを終える。
下着をつけようか脱衣所で悩んだが、女は度胸だと自分に言い聞かせて何も付けずに部屋着である無地のワンピースだけを身につけた。
あまり時間をかけ過ぎると引っ越しで疲れているであろう彼も眠ってしまうんじゃないかと心配になり、急いでリビングに戻る。
すると起きてテレビを見ている彼の背中を確認できて胸を撫で下ろす。
小さく深呼吸をしてから彼に声を掛ける。
「マサさんお待たせっ、、!お次シャワーどうぞ〜。タオル準備してるから使ってね!」
ゆっくり振り返った彼が、ジッと私を見つめてから立ち上がりこちらへ真剣な表情をして向かってくる。
何事かと身構えしまうが、私の目の前で止まった彼が髪に触れる。